追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 なにが起こったのか分からない様子の彼。
「武器なしで僕とどう戦うつもりなのかな? そろそろ諦めてくれない?」
 僕がそう言葉を投げかけると、彼は悔しそうに肩を落とした。
 圧倒的な差を見せつけられて、残りのメンバーも戦意を失ってしまったようだった。


 僕はその後、カトリナたちの縄を解いて、怪我人の手当てに回っていた。
「あなたがここまで強いだなんてね……驚いたわ。ここまでとは思っていなかったから」
 とカトリナが感心する。
 彼女は、まだちょっとしんどそうだったけれど……ギャロルが持っていた解毒薬を使ったので、直に回復するだろう。
 とはいえ、短時間でここまで元気になるのは、さすが聖騎士の隊長といったところだが。
「そんなことないよ。僕もまだまだだ。それより、カトリナ……」
「ん?」
 目を逸らす僕を見て、不思議そうにカトリナが首を傾げる。