追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「ギャロルっっっっっ!」

 ──触れようかとした時。
 場に声が響き渡る。
「フィルっ!」
 カトリナの瞳に光が宿る。
 その視線の先をギャロルが辿ると──彼が世界で最も嫌いな人物が、こちらを睨んでいた。

 ◆ ◆

「ちっ、良いとこだったのによぉ」
 舌打ちする男。
 間違いない、ギャロルだ。
「フィルさん、あれがギャロルって人ですか?」
「うん」
 シンディーの言葉に答えながら、僕はギャロルに一歩近付く。
「……なにをしているんだ。それにこの人たちは?」
 僕は彼から目を逸らさず、 冷静にそう声を出す。
 緋色のローブの人たちと、カトリナと似たような服を着た聖騎士が縄で縛られていた。
 それを見て、僕は合点する。
 カトリナが言っていた、ベルフォット教本部への襲撃は今日だったんだ。