追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「シ、シンディーも? でもギャロルに呼ばれたのは僕だけだ。前に説明したと思うけど、ギャロルっていうのは残忍な男でね。なにをしでかすか分からない。だからそんなヤツがいる場所に、君を連れていくわけにはいかない」
「なにを言ってるんですか! さっきの話を聞いて、黙っていられるほどわたしもおとなしくないですよ!」
「でも……」
「フィルさんは水臭いです。そんなにわたしは頼りないですか? 仲間なんですから、わたしのことをもっと頼ってください」
 そう語るシンディーの声には、静かな怒りが含まれていた。
 仲間──。
 数日、一緒にいただけの僕のことをそう言ってくれるのか。
 そのことを嬉しく思った。
「……止めても、後から勝手に付いてきそうだね。それにこんなところで言い争っている暇もない。シンディー……お願い。僕に力を貸してくれるかな?」
「もちろんです!」
 とシンディーは自分の胸を力強く叩いた。