追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 とカトリナが思っていた最中。
 ギャロルの振るう大剣が、彼女の頬を掠めた。
 そこから少しだけ血が出るが、戦いの高揚感でカトリナに痛みはない。
 だが。
(え……?)
 カトリナの両膝ががくんと曲がる。
 体中の力が抜けていくのを感じた。
 気付いたらその場で膝を突き、ギャロルを見上げていた。
「形勢逆転だな」
 ニヤリと嫌らしく笑うギャロル。
「あなた……剣に毒を塗っていたわね」
「そうだ。即効性の毒でなかなかお高いんだぜ? 卑怯だと言いたいか?」
「そんなことはないわ。でも……まさかSSSランク冒険者が、そんなカッコ悪い真似をするとは思ってなかったのよ」
「ガハハ! やっぱ卑怯って言ってんじゃねえか! まあ安心しろ。お前みたいな美人は簡単に殺さねえから、後で解毒薬を飲ましてやる」
 そう言って、ギャロルはこう大声を張りあげる。