追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「ようやく隙を見せたわね」
 しかしこんな隙だらけのひと振りに、カトリナが臆するわけがない。
 地面を蹴り、ギャロルの胸元に飛び込む。
「ぐあああっ!」
 一文字にギャロルを斬ると、彼から悲痛の叫び声が発せられる。
 胸元から血飛沫が上がり、体勢を崩すギャロル。そのまま床に膝を突いてしまった。
「勝負ありね」
 そんな彼にカトリナは剣先を突きつける。
「無駄な抵抗はやめなさい。その強さならSSSランク冒険者なんだろうけど、あたしには勝てないわ」
 他の聖騎士も苦戦しているようだが、カトリナがそちらに加われば均衡は一気に崩れるだろう。
 カトリナたちの勝利だった。
 だが、ギャロルの瞳の色は諦めている類のものではなかった。
「俺はなあ……前から気に入らなかったんだよ」
「なにがよ」