追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

「いいんです! わたしはフィルさんにナデナデして欲しいんです! それともなんですか? カトリナさんはよくて、わたしはナデナデしたくないと?」
「そ、そんなことないよ! というか、そんな恐れ多い真似なんてしてないからね!?」
 少し迷ったけれど、シンディーは一歩も退く気がないようだ。
「分かったよ……」
 溜め息を吐きつつ、シンディーの頭に右手を添える。
「君はすごい。強い。可愛い! カトリナにも負けないくらいにね!」
「えへへ、そうですか〜?」
 褒めながらナデナデしてあげると、彼女からふにゃふにゃな声が聞こえた。
 なんなんだ、この状況は……。
 しばらくナデナデしていたが、
「ありがとうございます。もう十分堪能しました。これ以上ナデナデされていると、天に昇っちゃいそうですぅ……」
 ようやくシンディーは納得してくれたのか、僕の手からゆっくり離れていった。