追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

『くくく……そなたはまだまだじゃなあ。妾でも今のなにが悪かったのか分かるぞ』
 とベルが楽しそうに笑っていた。
「なんなのさ?」
『自分で考えろ』
「なんか手厳しいね」
『妾を差し置いて、そんな楽しそうなことをしていた罰じゃ。じゃが……優しいお姉さんがヒントをひとつだけやるとしたら、こんな時に他の女の話をするな……と言ったところじゃろうか』
「はあ……?」
 ベルの言ったことが分からず、僕は曖昧な返事をするしかないのであった。
「フィルさん!」
「は、はいっ!」
 いきなりテーブルを叩いてシンディーが立ち上がるものだから、つい驚いて肩がビクンッとなってしまう。
「カトリナさんばっか、ズルいです! というわけで──わたしも褒めてください! それともなんですか? 褒めるところなんて皆無だと!?」
「そ、そんなことないよ!」
 その程度でシンディーの機嫌が直るなら、いくらでも褒めてあげよう。