「それを自分のものに出来るって……すごいじゃないか!」
『そうじゃ、魔剣はすごいのじゃ。そしてその力の源流である妾はもっとすごいのじゃ』
 えっへん。
 と魔物が胸を張った気がした。猫なのでいまいち分からなかったけれど。
「で、でも魔剣の状態が【呪い】ってなってたんだけど、これは一体?」
 あまり良い印象は受けない。
 これだけすごい剣だ。使うのに、なにか代償を必要としてもおかしくなかった。
 だから質問したんだけれど……。
『まあ待て。妾も目覚めたばかりで、記憶が混濁しておるのじゃ。なんせ八百年も眠っていたからな。それについては頭がはっきりしてから伝えよう』
「は、はあ……」
 そんなことを言われても、気になるものは気になる。
 だけど誤魔化している様子もないし、本当に頭がはっきりしないだけみたいだ。かなり重要なことだと思うけれど、今は保留にするしかない。
 それに。