追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 もしカトリナに魔剣を預けたとしたら、ベルはこんな風に自由にさせてもらえないかもしれない。
 ゆえに僕はすぐさま結論を出すことが出来なかった。
「……ううん、なんでもない。気にしないで」
「ふうん? まあ別にいいけど」
 カトリナは不思議そうにしていたが、それ以上追及してこなかった。
「じゃあ、あたしはそろそろ行くわ」
 彼女は腰を上げて、僕の方を振り返る。
「あなたと戦えて楽しかったわ。また手合わせしてくれる?」
「もちろんだよ。僕の方からお願いしたいくらい」
「ありがとね。あっ……そうだ」
 とカトリナは自分の服の内側に手を入れ、とある魔石を取り出した。
「はい。これ、連絡用の魔石よ。もしなにか困ったことがあったら、これであたしに連絡しなさい」
「えっ? ほ、本当にいいの!? 魔石って高価なんじゃ……? そこまでしてもらわなくても……」