追放冒険者の魔剣無双~ボロボロの剣は最強の魔剣でした~

 いくら木剣を当てようとしても、カトリナさんに擦りもしない。
 彼女は僕の攻撃を受け止め、そしていなし続けている。
 たまに「いける!」と思う瞬間もあるが、その度にカトリナさんは蝶のように身を翻し、攻撃を回避する。
 彼女はわざとギリギリで攻撃を躱して、僕の実力を見極めようとしているのだ。
「あなた、持久力もあるじゃない。普通これだけ動き続けていたら、息切れしてもおかしくないと思うけど?」
「それだけは自信があるんだ!」
 くっ……また受け止められた!
 今度はフェイントも入れてみたが、僕がなにをしても、彼女に全て見透かされているような感覚に陥った。
「じゃあ……そろそろあたしも攻撃していいかしら?」
 攻防逆転。
 カトリナさんはそう言って、横薙ぎに木剣を一閃。
「くっ……!」
 僕は咄嗟に後退し、攻撃を回避する。