カトリナさんと別れた後、僕はひとりで木剣を使い素振りをしていた。
「九百十一、九百十二、九百十三……」
やっぱり素振りは好きだ。頭が真っ白になって、余計なことを考えなくて済む。
それに今僕がいる街の広場は、中心からほどよく離れているため人が少ない。
魔剣とベルは宿屋にお留守番してもらっている。シンディーとも別行動だ。
そんな落ち着いた空気の中──僕は先ほどのことを思い出しながら、木剣を振り続けていた。
聖騎士のカトリナさん。
シンディーも名前を知っていたほどの有名人。
彼女が語った魔神の真実に驚く一方、どこか納得している自分もいた。
八百年前──魔神はこの世界を蹂躙した。その力はすさまじく、聖女の一族がいなければ止められないほどだったと聞く。
──もしかしたら僕は、とんでもないことをしてしまったのではないだろうか?
「九百十一、九百十二、九百十三……」
やっぱり素振りは好きだ。頭が真っ白になって、余計なことを考えなくて済む。
それに今僕がいる街の広場は、中心からほどよく離れているため人が少ない。
魔剣とベルは宿屋にお留守番してもらっている。シンディーとも別行動だ。
そんな落ち着いた空気の中──僕は先ほどのことを思い出しながら、木剣を振り続けていた。
聖騎士のカトリナさん。
シンディーも名前を知っていたほどの有名人。
彼女が語った魔神の真実に驚く一方、どこか納得している自分もいた。
八百年前──魔神はこの世界を蹂躙した。その力はすさまじく、聖女の一族がいなければ止められないほどだったと聞く。
──もしかしたら僕は、とんでもないことをしてしまったのではないだろうか?
