シンディーが彼女を見るなり慌てて席を立ち、自己紹介をした。でも慌てすぎたためか、噛んじゃっていた。
それに対し、聖騎士の人は不快になる様子もなく、口元に手を付けて小さく笑った。
「僕はフィルです。今日はお忙しいところ──」
「ああ、別にそう畏(かしこ)まる必要はないわ。今日のあたしは教えてもらう立場なんだしね。あたしの方こそ貴重な時間を取らせて、ごめんね」
と手で制した。
彼女はそのまま、僕たちの対面のソファーに腰を下ろす。
本物の聖騎士だ……!
対面に座る女性はキレイな金色の髪をしていた。その髪はかなり長く、腰よりも下まで伸びている。
ちょっと強気そうな印象は受けるものの、同時に高潔さも感じる。
なにげない所作のひとつひとつが美しく、つい目を奪われてしまう。
それに対し、聖騎士の人は不快になる様子もなく、口元に手を付けて小さく笑った。
「僕はフィルです。今日はお忙しいところ──」
「ああ、別にそう畏(かしこ)まる必要はないわ。今日のあたしは教えてもらう立場なんだしね。あたしの方こそ貴重な時間を取らせて、ごめんね」
と手で制した。
彼女はそのまま、僕たちの対面のソファーに腰を下ろす。
本物の聖騎士だ……!
対面に座る女性はキレイな金色の髪をしていた。その髪はかなり長く、腰よりも下まで伸びている。
ちょっと強気そうな印象は受けるものの、同時に高潔さも感じる。
なにげない所作のひとつひとつが美しく、つい目を奪われてしまう。
