そして──僕らは応接間で聖騎士が来るのを待っていた。
「わたし、聖騎士さんと会うだなんて初めてです! きっとカッコいいんだろうな〜」
胃が痛くなっている僕の一方、シンディーは楽しそうだった。
「かもね」
「そういうフィルさんは、あまり気乗りしてないみたいですね? 聖騎士の人になにか悪い思い出でも?」
「そ、そんなことはないよ」
「……? そうですかあ?」
シンディーは不思議そうに首を傾げたが、それ以上追求しようとしてこなかった。
──聖騎士。
所属は王都にある大教会にあり、教皇や信者を警護する……というのが本来の役割だ。
だけど──世の中にはベルフォット教みたいに、宗教を利用して悪いことをする連中が山ほどいる。
いつしか聖騎士は、そんな悪い宗教や信者を取り締まる役割も担うようになった。
「わたし、聖騎士さんと会うだなんて初めてです! きっとカッコいいんだろうな〜」
胃が痛くなっている僕の一方、シンディーは楽しそうだった。
「かもね」
「そういうフィルさんは、あまり気乗りしてないみたいですね? 聖騎士の人になにか悪い思い出でも?」
「そ、そんなことはないよ」
「……? そうですかあ?」
シンディーは不思議そうに首を傾げたが、それ以上追求しようとしてこなかった。
──聖騎士。
所属は王都にある大教会にあり、教皇や信者を警護する……というのが本来の役割だ。
だけど──世の中にはベルフォット教みたいに、宗教を利用して悪いことをする連中が山ほどいる。
いつしか聖騎士は、そんな悪い宗教や信者を取り締まる役割も担うようになった。