『旨い! フランクフルトといい、どうして人間が作るものはこうも旨いのだ! これでは食べすぎて太ってしまうぞ!』
 シンディーとベルはからあげ串にご満悦のようであった。
 僕もからあげ串を食べてみる。
 噛み締めると、すぐに衣の中から肉汁が飛び出してきた。良い匂いが鼻まで上ってくる。
 お腹にガツンとくる食べ応え。
 片手でも食べられる手軽さ。
 それら全てが僕の食欲を刺激し、あっという間に完食するまでに至ったのだ。
「美味しかったあ。それにしてもベル、君は油物は大丈夫なのかな? 猫ってあんまりそういうの、食べない方がいいんじゃ?」
『そなたも人が悪いな! 分かってて聞いておるだろ! 妾はただの猫ではない! これくらいで妾の胃袋は悲鳴をあげん!』
 僕とベルのやり取りを、シンディーがクスクスと笑っていた。
「じゃあそろそろギルドに……」