「い、いや……十分大事だと思うけど……」
でも今はそれを論じている場合じゃないことも事実だ。
「ど、どうして猫がこんなところに? さっきの戦いを見てたのかな。それに『妾の主』ってどういう……」
『分かった、分かった。そう矢継ぎ早に質問するではない。いくら妾でも一気に説明出来んからな』
動揺している僕の一方、黒猫は落ち着き払った態度を見せていた。
『まず妾の正体を話そう』
と黒猫はお座りの態勢になって、こう続けた。
『妾はその剣──魔剣に封じ込められた魔神じゃ』
「ま、魔神……?」
『そうじゃ。八百年前にこの世界を未曾有で最恐で超ヤバい恐怖のどん底に陥れた──と言えば、少しはピンとくるかのお?』
なんか、この黒猫の語彙力が低めな気もしたけれど……八百年前という単語を聞いて思い当たる。
でも今はそれを論じている場合じゃないことも事実だ。
「ど、どうして猫がこんなところに? さっきの戦いを見てたのかな。それに『妾の主』ってどういう……」
『分かった、分かった。そう矢継ぎ早に質問するではない。いくら妾でも一気に説明出来んからな』
動揺している僕の一方、黒猫は落ち着き払った態度を見せていた。
『まず妾の正体を話そう』
と黒猫はお座りの態勢になって、こう続けた。
『妾はその剣──魔剣に封じ込められた魔神じゃ』
「ま、魔神……?」
『そうじゃ。八百年前にこの世界を未曾有で最恐で超ヤバい恐怖のどん底に陥れた──と言えば、少しはピンとくるかのお?』
なんか、この黒猫の語彙力が低めな気もしたけれど……八百年前という単語を聞いて思い当たる。
