「私も、もちろんそうすべきだと思っています。ただ……私も一受付嬢ですから、上の決定には従えません」
「それもそうですね。変なこと聞いて、すみません!」
 とシンディーが頭を下げる。
「いえいえ、そう思うのは当然ですから。しかし今回のことがあって、上もようやく重い腰を上げるでしょう。すぐにでも聖騎士の出動を要請することになると思います」
「はい、それがいいと思います」
 受付嬢さんの言ったことに、僕も賛同する。
 聖騎士が出動するとなると、なかなか大事になってきたが……それほど、今回のことはギルドも重く受け止めているということだろう。
「では、僕はそろそろ行きますね。またなにかあれば言ってください」
「ご協力ありがとうございます!」

 僕たちは彼女に背を向け、その場を後にした。