一気に彼らと距離を詰め、足下の地面を魔剣でぶっ叩いた。

「「ぐあああああああ!」」

 それによって生じた衝撃波によって、上空に吹っ飛ばされる男たち。
 彼らは空中で為す術がなかったようで、そのまま落下してきた。
 そして地面に激突しようかとした瞬間──。
「安心してください。手加減しますから」
 魔剣を一閃した。
 彼らとの距離は結構ある。ここから魔剣を振るっても、到底当たらない位置だった。
 しかし──シンディーの強化魔法によって押し上げられた力によって放たれる斬撃。
 さらにその上に魔剣のスキル【剛力】も乗っている。
 結果──風圧が生じ、それは抗うことの出来ない衝撃波となる。
 衝撃波は男たちに命中。
 彼らは吹っ飛ばされ、近くの木の幹に激突した。
「つ、強すぎる……」
「どうする……あんだけ強かったら、オレらは敵いっこねえよ」
 どうやら男たちはまだ気を失っていないらしい。