弱い魔物が多かったものの、たまにフライゴブリンだなんて変異種も出てくる。
魔剣がなければ、すぐに逃げ帰っていただろう。
だから僕は魔剣のおかげって言ったんだけれど……。
「そうじゃないですよ」
と真剣な顔をして断言するシンディー。
「今朝、フィルさんの姿を見て確信しました。フィルさんが強いのは、あなたが毎日努力しているからです。それにどれだけ強い武器でも、それを使いこなせなければ意味がありません。だからフィルさんはもっと自分の力を誇るべきです!」
「うーん、そうかなあ……」
シンディーは褒めてくれるけれど、まだいまいち慣れないんだよな……この感じ。
無能無能と言われ続けた期間が長かったせいだろう。
『ふっ、シンディーはまだ若いな。フィルは弱っちい。だから──強いのは全てその剣のおかげなのじゃ!』
でもベルはシンディーと同じように思っていないのか、そう反対のことを言った。
魔剣がなければ、すぐに逃げ帰っていただろう。
だから僕は魔剣のおかげって言ったんだけれど……。
「そうじゃないですよ」
と真剣な顔をして断言するシンディー。
「今朝、フィルさんの姿を見て確信しました。フィルさんが強いのは、あなたが毎日努力しているからです。それにどれだけ強い武器でも、それを使いこなせなければ意味がありません。だからフィルさんはもっと自分の力を誇るべきです!」
「うーん、そうかなあ……」
シンディーは褒めてくれるけれど、まだいまいち慣れないんだよな……この感じ。
無能無能と言われ続けた期間が長かったせいだろう。
『ふっ、シンディーはまだ若いな。フィルは弱っちい。だから──強いのは全てその剣のおかげなのじゃ!』
でもベルはシンディーと同じように思っていないのか、そう反対のことを言った。