まだこの魔剣を使うのに慣れていないし、最初はもう少し簡単な依頼がいいと思った。
 でも受付嬢さんの話を聞く限り、そこまで難易度が高い依頼でもないと思う。
 だから。
「分かりました。行ってきます」
「ありがとうございます!」
 パッと表情を明るくする受付嬢さん。
「じゃあシンディーはここでお別れ……かな?」
「な、なに言ってんですか! わたしも付いていきますよ! それともなんですか? わたしは都合のいい女ですか? いらなくなったらすぐにポイですか?」
「そ、そんなこと言ってないよ! シンディー、さっきからおかしいって!」
「おかしくありません! 昨夜、あーんなにご奉仕(・・・)したのにまだ足りませんか? 仕方ありません。今すぐ宿屋に帰ってお風呂に──」
「分かった分かった! シンディーも一緒に行こう! だからもうこれ以上変なことを言わないで!」
「んぐぐぐぐ!」