僕はそれから宿屋を出て、冒険者ギルドに向かった。
昨日のゴブリンを倒した報酬金で、しばらくは働かなくても生きていける。
でもこれは僕の性分の問題というか……なにもしないでいるのは落ち着かないのだ。
だからギルドに行って、受付嬢さんに依頼を紹介してもらおうと思ったんだけれど……。
「……ねえ、シンディー。もうわざわざ付いてこなくてもいいんだよ? 僕のことを心配してくれるのは分かるけど……」
「え? わたしがフィルさんと一緒にいるの、ダメですか?」
シンディーが上目遣いで首を傾げる。
「そ、そんなことないよ。でも……シンディーだって、僕とずっと一緒にいたら余計にパーティーに加入出来なくなるよ? 僕とパーティーを組んでるって、他の人たちに勘違いされるから……」
昨日のゴブリンを倒した報酬金で、しばらくは働かなくても生きていける。
でもこれは僕の性分の問題というか……なにもしないでいるのは落ち着かないのだ。
だからギルドに行って、受付嬢さんに依頼を紹介してもらおうと思ったんだけれど……。
「……ねえ、シンディー。もうわざわざ付いてこなくてもいいんだよ? 僕のことを心配してくれるのは分かるけど……」
「え? わたしがフィルさんと一緒にいるの、ダメですか?」
シンディーが上目遣いで首を傾げる。
「そ、そんなことないよ。でも……シンディーだって、僕とずっと一緒にいたら余計にパーティーに加入出来なくなるよ? 僕とパーティーを組んでるって、他の人たちに勘違いされるから……」