なんとしても、この恩は返したかった。
 でもどうしたら、この多大な恩を返せるのか──とシンディーは途方に暮れていた。
 その時、彼女に千載一遇のチャンスが訪れる。
 マッサージをしてあげようと思って、部屋に入ると──フィルがお風呂に入っていたのだ。
(このチャンス、逃してたまるものか!)
 シンディーはそのことで頭がいっぱいになった。
 自分の体が……なんというか、非常に発育のいいものだということは自覚していた。
 だからこの体を使って、フィルにご奉仕出来るのだと思ったのだ。
 その意味を深く理解しないまま、シンディーはお風呂場に足を踏み入れた。
 フィルはシンディーの大胆な行動に戸惑っていたようだが、彼女もそれに負けないくらいドキドキした。
 そして彼の背中を洗っている最中、大きな物音が立って、その衝撃で抱きついて──気付けば、フィルに支えられていた。