素早く行動に移せたため、シンディーの転倒を未然に防ぐことが出来たが──。
「あ、ありがとうございます」
 シンディーが上目遣いで僕を見る。
 双眸はうるっとしていて溶けちゃいそう。口からは甘い吐息が漏れていた。
 こうして近くで見ると、彼女の端正な顔立ちがはっきりと分かったけれど──今はそれよりも重大なことがある。
 振り返ったせいで、彼女の生まれたままの姿が目に飛び込んできたからだ。
「だ、大丈夫……? そんな慌てちゃ、ダメだよ……」
 そう言いながら、僕はシンディーの裸体から目を離せなくなってしまっていた。
 滑らかで真っ白な肌。吸い付くような柔肌だ。
 ぷるんっと上向きの乳房。服を着ている時以上に、大きいように感じる。
 お湯が肌を伝って、上乳に乗る。小さな水溜りが形成され、それが光に反射されることによって輝いていた。