放課後の教室で、さっきから星弥と空翔が椅子に座り話し込んでいる。
私は宿題を片づけながら話が終わるのを待っているところ。
「マジでムカつくんだけど」
空翔は何回目かの『ムカつく』を口にした。
「まあ、そう言うなよ」
「だってさ、もうOBなのになんで口出ししてくるわけ? 『練習がなってない』なんて言われたくねえし」
どうやら昨日の練習中にOBが来て怒られたそうだ。
朝から空翔はその話ばかりしている。
星弥が私を見て顔をしかめた。
『ごめん』って伝えたいのだろう。
大丈夫だよ、とほほ笑んだと同時に気づく。
……ここは夢の世界だ。
ということは前回の夢の続きってこと?
見渡すと黒板に七月二日と白い文字で書かれてある。
つき合いだしてもうすぐ三カ月になろうという時期。
この日、なにがあったんだっけ……?
「そんなことより、部長なんだから少しは練習に顔出したほうがいいだろ?」
諭すような口調の星弥に「んだよ」と空翔は不平を口にした。
「本当ならお前が部長になってたはずだろ? 俺様に押しつけておいてよく言うよ」
「すねんなよ。な?」
空翔の肩に手を回して星弥は言った。
それでも空翔は唇を尖らせていたけれど、ひょいと立ちあがりリュックを肩にかけた。
私は宿題を片づけながら話が終わるのを待っているところ。
「マジでムカつくんだけど」
空翔は何回目かの『ムカつく』を口にした。
「まあ、そう言うなよ」
「だってさ、もうOBなのになんで口出ししてくるわけ? 『練習がなってない』なんて言われたくねえし」
どうやら昨日の練習中にOBが来て怒られたそうだ。
朝から空翔はその話ばかりしている。
星弥が私を見て顔をしかめた。
『ごめん』って伝えたいのだろう。
大丈夫だよ、とほほ笑んだと同時に気づく。
……ここは夢の世界だ。
ということは前回の夢の続きってこと?
見渡すと黒板に七月二日と白い文字で書かれてある。
つき合いだしてもうすぐ三カ月になろうという時期。
この日、なにがあったんだっけ……?
「そんなことより、部長なんだから少しは練習に顔出したほうがいいだろ?」
諭すような口調の星弥に「んだよ」と空翔は不平を口にした。
「本当ならお前が部長になってたはずだろ? 俺様に押しつけておいてよく言うよ」
「すねんなよ。な?」
空翔の肩に手を回して星弥は言った。
それでも空翔は唇を尖らせていたけれど、ひょいと立ちあがりリュックを肩にかけた。