ああ、どうか神様、星弥に本当のことを伝えたい。
 彼がいなくならないように、過去を変えたい。
 そのためならなんだってやるから。

 星弥のいない現実世界は、まるで太陽が消えてしまったみたいに暗い。
 月は太陽の光がないと、輝くことはできないの。

「私も見たい」

 まだ悲劇を知らない私がうれしそうに答えている。
 そうして彼はこう言うの。

「流星群は、奇跡を運んでくるんだよ」

 その瞬間だった。

 好き、という気持ちがリアルに思い出せた。
 体の奥底から湧きあがる感情が懐かしくて泣きたくなる。


 私たちはあの日、あのとき、たしかに奇跡を信じたんだ。