確かに聞いたよ。みんな、応援してるって……。それを素直に信じてしまってもいい?
 私の気持ちを伝えてしまってもいいのかな……。

「もし、反対されたりさとみさんが悪く言われるようなことがあったら、絶対に俺が守るから。さとみさんにそばにいて、俺の一番の味方でいて欲しいんだ」

 怜也くんくんのその真剣な気持ちに、私はこれ以上拒めないと思った。
 ここが外だと言うことも頭から抜けて、私は自分から怜也くんにぎゅっと抱きつく。

「あの日……きつい言葉で追い出してごめんなさい……」

 絞り出した声はとても小さかったけれど、怜也くんにはしっかり届いたらしい。私を抱き締め返してくれた。

「本当は一緒にいたかったの……でも、迷惑かけちゃダメだと思ってわざときつく当たってしまった……」

「うん、知ってたよ」

 私を安心させるように、背中を撫でる手から怜也くんの温もりが伝わってくる。