もはや向こう側がはっきり見えるくらい存在がスケスケになってしまったレイミちゃんの周囲をお祓い棒でしゃんしゃんする。
「本当に守護霊化なんてできるんですか? あなた除霊師ですよね?」
「うるさい黙って! 私器用なのよ、除霊だけじゃ食ってけないから他の術もかじってるの! それにレイミちゃんを救ってって言ったのはあんたでしょ死神!」
「それはそうですが」
「夕子さん、頑張んなくていいんですよ。私、もう諦めてるから……」
「レイミちゃんやめて! 私が推してるのはそんな弱気なことを言うあなたじゃない。元気いっぱいで明るくて優しくて、歌うのが好きなあなたなの。だから私を信じてゆだねて」
0時までは残り数分もない。
時間は刻一刻と過ぎていく。一度の失敗も許されないなかで、私は奇妙に落ち着いていた。
今までどれほどの元気と気力を貰っただろう。
それを今少しでも返せる。大好きな相手に。自分の手で。
それがたまらなく嬉しい。
「そっか、レイミちゃんが頑張れるのって……」
「本当に守護霊化なんてできるんですか? あなた除霊師ですよね?」
「うるさい黙って! 私器用なのよ、除霊だけじゃ食ってけないから他の術もかじってるの! それにレイミちゃんを救ってって言ったのはあんたでしょ死神!」
「それはそうですが」
「夕子さん、頑張んなくていいんですよ。私、もう諦めてるから……」
「レイミちゃんやめて! 私が推してるのはそんな弱気なことを言うあなたじゃない。元気いっぱいで明るくて優しくて、歌うのが好きなあなたなの。だから私を信じてゆだねて」
0時までは残り数分もない。
時間は刻一刻と過ぎていく。一度の失敗も許されないなかで、私は奇妙に落ち着いていた。
今までどれほどの元気と気力を貰っただろう。
それを今少しでも返せる。大好きな相手に。自分の手で。
それがたまらなく嬉しい。
「そっか、レイミちゃんが頑張れるのって……」

