娘が3歳になった。

 ひとつひとつの仕草がたまらなく可愛い。

 オムツを取り替えたり、ミルクを飲ませたり、あやしたりする度に、大変だったけれどそれ以上にどんどん愛情が深まって、娘が何か新しいことが出来るようになる度に、本気で喜びもした。

 毎日凄く愛しくてたまらない。

 血が繋がっているかどうかなんてことは、とてもちっぽけな事なんだと大和には伝えたい。

 ご飯を食べている途中、娘が遊び出したので食べさそうとしている時

「今日ね、仕事のあと個展やらせて貰うカフェの人と打ち合わせあるからちょっと遅くなるかも……保育園のお迎え頼んでもいい?」

と、美月が申し訳なさそうに聞いてきた。

「仕事でやらないといけない書類あるけど、家に持って帰って出来るから大丈夫! お迎え行けるよ! あと俺、夜ご飯も準備するわ」

「わぁ、ありがとう! あとね、絵の展示のことでちょっと迷うことがあって、相談に乗って欲しいな!」

「いいよ」

 美月が心から楽しそうに幸せそうにしている姿を見るのが、俺の幸せ。

 美月には“ 好き”に囲まれて生きていって欲しい。

 いつからか、仲良く暮らすのが俺の夢になっていた。
 あんなことがここでも起こらないように、彼女を全力で守りたい。

 そして大和の “ 大切 ” を守って生きていきたい。

 これからは俺が守る番。