大和の両親のことが気になり電話をしてみると

「長い旅にいってくる。ずっと元気だから心配しないでね」

としか、伝えていなかったらしい。


 子供が産まれて美月の体調が落ち着いた頃、3人で大和の家に行き、真実を伝えた。

いきなりそんな話をしてもまずは疑うだろう。

けれども、大和の両親は俺の話をすんなりと信じて受け入れてくれた。

「大和の子なのね……」

 大和のお母さんは泣きながら

まだすわっていない首に優しく触れ、それから優しく、愛情いっぱいに抱っこした。

 続けてお父さんも久しぶりに赤ちゃんを抱っこすることに緊張しながら優しく抱っこしていた。

 それから、大和の両親は孫を見つめて愛情いっぱいに微笑んだ。孫が声を出して笑うと、両親は綻んだ笑顔になった。きっと、その顔は大和にも向けられていた顔なんだよなぁ。

 今は一緒に成長を見守っている。