☆美月・大和との別れ
急にはいなくならないと思っていたのに。
次の日仕事から帰ると、ずっと私が一人暮らしをしていたかのように、家の中には大和の面影がひとつもなかった。
「どうして……」
突然いなくなるなんて……。
しばらく立ち尽くしていた。
気持ちを落ち着かせ、電話を掛けてみたら番号が使われていなかった。
しばらくしてからテーブルの上をみると1枚の紙が置いてあった。
“ この世界で美月に会えて本当に良かった ”
よく見ると書き直したのか、その短い手紙には筆圧痕が見えた。
“ 愛している”
何で私のことを愛しているのに、大切な人を探すために私の前からいなくなるの? その人のことは私よりも愛しているの? ってか何で愛しているって言葉を書き直したの? 本当は愛していないの?
告白された時のこと、私が事故にあった時のこと、絵を描くことを勧めてくれたこと、ひとつひとつの表情、話し方……沢山のことを思い出し、手紙を抱きしめながら泣いた。
「一方的に気持ちを伝えていなくなるなんて…ずるい。私も伝えたいこと沢山あるのに……」
その時、スマホの着信音が鳴った。
急にはいなくならないと思っていたのに。
次の日仕事から帰ると、ずっと私が一人暮らしをしていたかのように、家の中には大和の面影がひとつもなかった。
「どうして……」
突然いなくなるなんて……。
しばらく立ち尽くしていた。
気持ちを落ち着かせ、電話を掛けてみたら番号が使われていなかった。
しばらくしてからテーブルの上をみると1枚の紙が置いてあった。
“ この世界で美月に会えて本当に良かった ”
よく見ると書き直したのか、その短い手紙には筆圧痕が見えた。
“ 愛している”
何で私のことを愛しているのに、大切な人を探すために私の前からいなくなるの? その人のことは私よりも愛しているの? ってか何で愛しているって言葉を書き直したの? 本当は愛していないの?
告白された時のこと、私が事故にあった時のこと、絵を描くことを勧めてくれたこと、ひとつひとつの表情、話し方……沢山のことを思い出し、手紙を抱きしめながら泣いた。
「一方的に気持ちを伝えていなくなるなんて…ずるい。私も伝えたいこと沢山あるのに……」
その時、スマホの着信音が鳴った。