石畳の段差で転んだシャルロットは不幸なことに頭を打ち付けて記憶喪失になってしまったと、城中大騒ぎになっていた。

ここは日本とは全く異なる世界。イメージ的には中世のヨーロッパだ。私はこの国の王女シャルロットになっているらしい。

どう考えてもウィズラブの世界なのである。

「すごい!何これドレス?金髪?天蓋付きのベッド?お姫様じゃん!」

なんてはしゃいでしまったものだから、周囲の人達はドン引きしてた。ごめん、ついテンション上がっちゃって。これだからオタク女子は。ちょっと反省。

そのため、シャルロットは頭を打って記憶喪失になったと結論付けられたのだ。

だから私はこの世界でシャルロットとして生きていかなくてはいけないんだと理解した。

なぜ私がこんな簡単にこの世界に順応できているかといえば、やはりウィズラブの世界だからであって他ならない。どハマりしてる小説の世界だからね。どうしようという思いよりワクワクドキドキの方が大きい。

オタク女子万歳!