◇
数日後の夜遅く、私はこっそり部屋を抜け出し、アズールの部屋へ赴いた。
「ナコ?こんな夜更けによくここまで衛兵に見つからずに来たな」
私服のアズールは隊服とは違ってラフな格好をしている。
アズールのプライベート。
これはオタク女子として、美味しいシチュエーション。
ああ、かっこいい、鼻血出そう。
失礼ながらもその姿をジロジロと見ていると、アズールが私の手を取る。
「それにしてもいい度胸だ。で、どうした?何かあったか?」
アズールは私をソファーにエスコートすると隣に座った。
ドキッと高鳴る心臓。
部屋の明かりはおぼろげで、ランプがゆらゆらと揺れている。隣にはシャツを緩く着ただけの無防備なイケメン。
私は思わず鼻を押えた。
「ナコ、どうした?」
「いや、気にしないで。ちょっと鼻血が出そうになっただけ」
「大丈夫か?」
慌てて横を向いて呼吸を整える。
落ち着いて、落ち着くのよ、私。
「見せてみろ」
ぐっと肩を引かれてアズールの方を向かされる。アズールの綺麗で長い指が私の頬に触れた。
アズールの吐息が聞こえそうなほどに近く、私は緊張で息が止まりそうだ。
数日後の夜遅く、私はこっそり部屋を抜け出し、アズールの部屋へ赴いた。
「ナコ?こんな夜更けによくここまで衛兵に見つからずに来たな」
私服のアズールは隊服とは違ってラフな格好をしている。
アズールのプライベート。
これはオタク女子として、美味しいシチュエーション。
ああ、かっこいい、鼻血出そう。
失礼ながらもその姿をジロジロと見ていると、アズールが私の手を取る。
「それにしてもいい度胸だ。で、どうした?何かあったか?」
アズールは私をソファーにエスコートすると隣に座った。
ドキッと高鳴る心臓。
部屋の明かりはおぼろげで、ランプがゆらゆらと揺れている。隣にはシャツを緩く着ただけの無防備なイケメン。
私は思わず鼻を押えた。
「ナコ、どうした?」
「いや、気にしないで。ちょっと鼻血が出そうになっただけ」
「大丈夫か?」
慌てて横を向いて呼吸を整える。
落ち着いて、落ち着くのよ、私。
「見せてみろ」
ぐっと肩を引かれてアズールの方を向かされる。アズールの綺麗で長い指が私の頬に触れた。
アズールの吐息が聞こえそうなほどに近く、私は緊張で息が止まりそうだ。