「頼りなくて未熟な部分も多いかもしれない。」 “だけど、祈ちゃんの全てを包むのは僕でありたい” 大学三回生の夏。私は、人生で二回目の恋をした。 「だから祈ちゃん、僕と交際してくれませんか?」 「喜んで。陽向こそ、私と交際してくれませんか?」 「ふふっ、喜んで。」 恋をした相手は、初恋の貴方を想って哀しむ私にも寄り添ってくれるとても素敵な人だった。