「お前、俺と一緒にユニットを組まないか?」
 ユニット?
 一緒に歌を歌うってこと?
 あたしが? 
 三条くんと?
「えーっと」
 また目を逸らす。
 すると、その逸らした先に、彼がすっと顔を動かして、もっと近づいてあたしの瞳を覗き込んだ。
「俺と一緒に、プロを目指そう」
「え? え? えええぇぇぇーーーっ?」