「お母さんっ、そのままそこに座っててくださいっ。聖弥くんを寝かせたらすぐ行きますっ」
あたしの言葉を聞いて、お母さんがゆっくりと顔を上げる。
うわ、すごい顔。
そんなに睨まないでください。
苦笑いを返すと、聖弥くんがそっと耳うちした。
「日向、面倒くさいけど、ごめんな」
「ううん、大丈夫よ? ヨメ・シュウトメ戦争、あたし絶対に負けないから」
「頼もしいな」
「ふふん。いいから早く寝るの」
「うん」
聖弥くんをお布団に押し込んで、掛布団をガバッとかぶせた。
よし、次はお母さん。
義理のお母さんになるんだからね。
しっかり、ちゃんとお話ししないと。
そう思って振り返ると、うなだれて座り込んでいるお母さんの手前に、その顔を覗き込んで様子を窺っている陽介と光輝がいた。
うわ、なにしてるのっ。
怒鳴られちゃう!
あたしが慌てて立ち上がると、次の瞬間、光輝がお母さんのすぐ横にペタッと座り込んで、それからサッと絵本を差し出した。
ギョッとしたお母さん。
満面の笑顔の光輝。
「ねぇ、えほんよめる?」
「はぁ? なっ、ななっ、なんなのよぉぉぉーーーっ!」
あたしの言葉を聞いて、お母さんがゆっくりと顔を上げる。
うわ、すごい顔。
そんなに睨まないでください。
苦笑いを返すと、聖弥くんがそっと耳うちした。
「日向、面倒くさいけど、ごめんな」
「ううん、大丈夫よ? ヨメ・シュウトメ戦争、あたし絶対に負けないから」
「頼もしいな」
「ふふん。いいから早く寝るの」
「うん」
聖弥くんをお布団に押し込んで、掛布団をガバッとかぶせた。
よし、次はお母さん。
義理のお母さんになるんだからね。
しっかり、ちゃんとお話ししないと。
そう思って振り返ると、うなだれて座り込んでいるお母さんの手前に、その顔を覗き込んで様子を窺っている陽介と光輝がいた。
うわ、なにしてるのっ。
怒鳴られちゃう!
あたしが慌てて立ち上がると、次の瞬間、光輝がお母さんのすぐ横にペタッと座り込んで、それからサッと絵本を差し出した。
ギョッとしたお母さん。
満面の笑顔の光輝。
「ねぇ、えほんよめる?」
「はぁ? なっ、ななっ、なんなのよぉぉぉーーーっ!」