週明け、小夜ちゃんは学校に出て来た。
どういうわけか、昨日の月曜の朝、小夜ちゃんのお家まで翔太がお迎えに行ったらしい。
そして、小夜ちゃんは一日中、翔太にベッタリ。
放課後は野球部の練習を見に行くと言って、翔太とふたりで早々に教室を出て行ったけど……。
火曜の今朝、意気揚々とあたしに野球部のマネージャーになったことを話す小夜ちゃんは、なんともハレバレとした顔。
「どういうこと? 翔太」
「俺もよく分かんねぇけど、顧問の先生からの発案だったんで、おそらく立ち直り支援ってぇやつだな。水城先生の差し金だろ」
「ふうん。あんた、ほんとは小夜ちゃんのこと好きなんでしょ」
「バッ、バカ言うなっ! 俺は日向ひとすじっ……、あああ、いや、なんでもない。そっ、それより、三条が昨日も今日も休んでるらしいけど、お前、なにか知ってるか?」
「え? 三条くんが?」
三条くんのクラスは隣。
昨日の月曜日、確かに一度も三条くんの顔は見ていない。
休んでたなんて、まったく知らなかった。
どうしたんだろう。
風邪かな。
熱を出して寝てるのかな。
ご飯、ちゃんと食べてるかな。
あの部屋で、ひとりで動けなくなっていたらどうしよう。
最後にメッセージで話したのは、日曜日の夜。
お母さんの病気が『脳腫瘍』で、手術が終わったあともしばらく入院が必要かもっていう話を、ほんのちょっとだけした。
三条くんの最後の返事は、【手が要るときは遠慮なく言え。ひとりで無理してなんでもやるな】だった。
昨日の月曜日は、まったくメッセージのやり取りをやってない。
大丈夫かな。
放課後になったらすぐアパートへ行ってみないと。
どういうわけか、昨日の月曜の朝、小夜ちゃんのお家まで翔太がお迎えに行ったらしい。
そして、小夜ちゃんは一日中、翔太にベッタリ。
放課後は野球部の練習を見に行くと言って、翔太とふたりで早々に教室を出て行ったけど……。
火曜の今朝、意気揚々とあたしに野球部のマネージャーになったことを話す小夜ちゃんは、なんともハレバレとした顔。
「どういうこと? 翔太」
「俺もよく分かんねぇけど、顧問の先生からの発案だったんで、おそらく立ち直り支援ってぇやつだな。水城先生の差し金だろ」
「ふうん。あんた、ほんとは小夜ちゃんのこと好きなんでしょ」
「バッ、バカ言うなっ! 俺は日向ひとすじっ……、あああ、いや、なんでもない。そっ、それより、三条が昨日も今日も休んでるらしいけど、お前、なにか知ってるか?」
「え? 三条くんが?」
三条くんのクラスは隣。
昨日の月曜日、確かに一度も三条くんの顔は見ていない。
休んでたなんて、まったく知らなかった。
どうしたんだろう。
風邪かな。
熱を出して寝てるのかな。
ご飯、ちゃんと食べてるかな。
あの部屋で、ひとりで動けなくなっていたらどうしよう。
最後にメッセージで話したのは、日曜日の夜。
お母さんの病気が『脳腫瘍』で、手術が終わったあともしばらく入院が必要かもっていう話を、ほんのちょっとだけした。
三条くんの最後の返事は、【手が要るときは遠慮なく言え。ひとりで無理してなんでもやるな】だった。
昨日の月曜日は、まったくメッセージのやり取りをやってない。
大丈夫かな。
放課後になったらすぐアパートへ行ってみないと。