それはほんの出来心から始まった。
私山内桜(17歳)は捨て子だ。
身寄りもなく施設に入れられていたが施設にはルールがあり17歳になったら施設を去ることが条件で育てられていたのだ。
居場所なんかない。もしかしたら明日空腹からのたれ死ぬかもしれない。。。
(明日なんて考えられない、考えたくもない。)

そんな事を思いながらふと古びた神社を訪れた。
『こんな所に神社があったなんて。。。』
神社をふらふらと歩き回ると人が居ないことに気がついた。
(人が誰もいない、しばらくここにいよっかな。。。)
そんな事を思っていると一つのほこらが目に入った。
『お札がたくさん貼ってある。。。何かあるのかしら。』
そう思いながらお札をベリッと剥がしてしまった。
そう、出来心で。。。

(((バフン)))

大きな音が響いたと思えば凛としたそれでいて力強い声が聞こえてきた。

『誰だ!!!この俺の封印を解いたのは???』