そこへ和也の援護射撃が飛んできた。

「母さんひとりでは親父を止められないだろ? 今だって親父は車に乗って出掛けちゃってるんだから」

「そうね、あたしが止めるのも聞かず行ってしまったわ」

「だから俺達と一緒に住んで、免許もきっちり返納してもらって、由美にも協力してもらって車にはもう乗らないようにしてもらおうって事なんだ、もちろん母さんにも協力してもらってね、その為に親父を説得しに来たんだよ」

「そうだったのね、あなた達にも心配させてしまってごめんね、色々考えてくれてありがとう、分かったわ、お父さんが帰ってきたら説得してみましょう」