「待ってくださいお巡りさん、車に乗らないように言われていたのに黙って運転してしまったのはわたしなんです、だから由美さんを責めないであげてください」
「そうなの? じゃあどうして止められていたのに運転なんかしたの。こういうこと言っちゃあ失礼だけどまさかボケてるわけじゃないよね? それでまだ免許証を持っているつもりで運転してしまったなんてことは」
ボケという言葉にショックを受けた和義だが、
そう思われても仕方ないと思っていた。
「何言うんですか、わたしはボケてなんていません」
そんな和義の声に警察官は由美に確認を求める。
「本当ですかお嫁さん」
「はい本当です。ボケてしまったうえで車を運転してしまったと言ってしまえば父の罪も軽くなるんでしょうけど、嘘をついても仕方ありませんものね、間違いなく父はボケてはいませんし、そういった診断も受けてはいません」
「そうですか、だったらなぜ今回免許証を返納してしまったにもかかわらず車を運転してしまったんです」
警察官が怒り交じりに尋ねると、和義は静かに口を開いた。
「そうなの? じゃあどうして止められていたのに運転なんかしたの。こういうこと言っちゃあ失礼だけどまさかボケてるわけじゃないよね? それでまだ免許証を持っているつもりで運転してしまったなんてことは」
ボケという言葉にショックを受けた和義だが、
そう思われても仕方ないと思っていた。
「何言うんですか、わたしはボケてなんていません」
そんな和義の声に警察官は由美に確認を求める。
「本当ですかお嫁さん」
「はい本当です。ボケてしまったうえで車を運転してしまったと言ってしまえば父の罪も軽くなるんでしょうけど、嘘をついても仕方ありませんものね、間違いなく父はボケてはいませんし、そういった診断も受けてはいません」
「そうですか、だったらなぜ今回免許証を返納してしまったにもかかわらず車を運転してしまったんです」
警察官が怒り交じりに尋ねると、和義は静かに口を開いた。