次の日。

私は図書室の準備室で、お母さんの作ったお弁当を食べていた。

窓からふと外を覗くと、校舎の影に恭平と彼女の姿を見つけた。

一緒に学食に行っても、ご飯系しか食べない恭平が、美味しそうにサンドイッチを食べている。

そんな恭平に、次々とサンドイッチを手渡す彼女は、満足そうに微笑んでいた。


肩までの栗色の髪。

今は練習中だからジャージを着ているけれど、うちの学校のベージュ系の制服に着替えたら、きっとよく映えると思う。


恭平が選んだ人は、どんな人なんだろう。

そう思うと、彼女から目が離せなかった。