「いつの間に?」

「うん…今日。」

「今日!全然、気付かなかった。」

優斗と恭平は、男同士で、嬉しそうに話をしていた。


その時だった。

「あっ、来た。」

恭平は走って来た女の子に、手招きをした。

「じゃあな、巴里、優斗。また明日。」

「あ、ああ…」

私達を置いて、恭平は彼女と歩き出した。


「なんだよ~。うちのマネージャーじゃねえか。」

優斗は悔しそうにしていたが、私は泣くのを、必死に堪えていた。