優斗からの無理難題を押し付けられてからも、私は相変わらず、恭平からの連絡を無視し続けた。

放課後、一緒にいる麻也が携帯を指さした。

「ねえ、巴里。」

「ん?」

「携帯、点滅してるよ?」

麻也に言われて携帯を開くと、恭平からのメールだった。


【 いい加減にしろ! 】


見た事もないメールだった。

恭平がこんなメール送ってくるなんて、余程の事だ。

「やばい…」

「えっ?」

「恭平が怒ってる。」

「矢崎君が?それ、本気でやばいじゃん!」


そして突然開く、図書室の扉。


「巴里……」

「なに?」

「本人が来た……」

「えっ!!」

そこには、仁王立ちになってる恭平がいた。