「巴里!早くしろ!」

「ああ!は~い!」

そんな私を、恭平と優斗が呼び出す。


そして、私達三人の待ち合わせ場所は、いつも昇降口だった。

「お待たせ~。」

私は、軽く息を切らしながら、二人の元へと駆けこんだ。

「今日はどこに寄る?」

「あっ!私、ミスドがいい!」

そう言って、私がクルッと振り向いた時だった。

「ああ…ごめん。俺、今日から一緒に帰れない。」

恭平がふいに そんな事を言いだした。

「「えっ!?」」


もちろん驚いた私と優斗。

「何で?」

優斗が尋ねると、恭平は恥ずかしそうに呟いた。

「実は、彼女ができたんだ…」

「か、彼女~!?」

優斗の声は、驚きで裏返っていた。