かつて、この大地では魔王率いる魔物と人間との間で大きな戦争が起こった。この戦争はエルフや獣人族などといった他の種族も巻き込んだ。長きに渡った戦争だったが、はっきりとした決着はつかず、各陣営は人口を大きく減らすなど多大な被害を出して終結を迎えた。この時放棄した各陣営の拠点は後にダンジョンとして人々は足を運ぶことになる。
 そして、およそ500年の歳月が流れた。



 主人公フォールティア(15歳)は都市ドミヌゥムから少し離れた村で暮らしていた。両親ともに行方が知れず、彼は孤独だったが、畑仕事を手伝いながら平和な村でのんびりと暮らしていた。

 そんなある日、フォールティアは作物を売りに都市ドミヌゥムへ出かけることとなる。彼は初めて訪れる都市に期待を胸を膨らませていたが、その道中でグリフィンに襲われる。逃げきれず絶体絶命になったその時、1人の男の騎士が現れた。騎士は手に持った剣でグリフィンを斬り、あっという間に倒した。レグルスと名乗った騎士は恐怖てま立てないフォールティアに手を伸ばす。その姿にフォールティアは一瞬で引き込まれる。
 レグルスが言うには最近魔物の数が増え活発になり始めており、討伐が間に合わなくなっているという。さらにはダンジョンを占領するなど、怪しい動きが見られるという。
 フォールティアは今まで彼らのおかげで平和だったことを知り、自分も誰かのために戦い彼のようになりたいと思い、冒険者を志すことを決める。そしてレグルスとの別れ際、フォールティアはレグルスにこの恩はいつか絶対に返すと誓う。すると彼は楽しみに待ってると言い、去っていった。

 そして1年後、16歳になったフォールティアは冒険者となり、都市ドミヌゥムへやって来た。