誰かと一緒にいて、居心地がいいと感じたのはルカが初めてだった。

初めて会った時から、不思議と初めましてじゃないようなどこか懐かしい感覚があって。

……織原みたいに、運命的な出会いとかそういう風には考えてはいないけれど。

ルカが僕の事を知っていると言うから、僕に自覚がないだけで、心のどこかで彼女の事を覚えているから感じるのかもしれない。

さすがにこのままずっと黙っているわけにはいかないよな……。

僕は兄貴を死なせた、ひどい奴なんだって。

これを聞いたら、ルカはどんな顔をする?

ひどい奴だって罵って、二度と笑いかけてくれないんだろうな。

……そんな事を想像したら、怖くなって震えてきた。

ギュッと拳を作ってみても、震えは止まらない。


「悠真君、どうかした?」

「えっ?……あ、何でもない……」


僕が黙り込んだのが気になったのか、ルカは心配そうな表情で覗き込んでくる。