けれどルカは何も気にした様子もなく、キョトンと不思議そうな顔で聞き返してきた。


「言わせておけばいいんじゃない? 私たち、別に悪い事してないし」

「でも、ルカまで変な目で見られてるから……」

「みんな、悠真君の本当の姿を知らないからすっごい損してるよね。私だけ……じゃなくて、織原君も知ってるけど、悠真君は優しいし楽しいし、いい人だよ? だからあまり自分を卑下しないで欲しいな」


ニコッと笑って言うから、胸が痛くなる。

ルカは僕が過去にどんな事をしたのか知らないから、そんな風に褒めてくれるだけ。

きっと本性を知れば、離れていくと思う。

誰かと関わって、一緒にいる事になるのは面倒な事だと思っていた。

でも、ルカの事はどうしても無視できなくて、放っておけなくて。

別に頼まれたわけでも何でもないのに。