どこ目線で言ってんだよ。

そんな僕と織原を、ルカは可笑しそうにクスクスと笑いながら見てるだけだった。


     ***


「失礼します」

「おー、悪いな、貴重な昼休みに呼び出して」


ルカがこの学校に来てから4日がたった。

学校生活にはだいぶ慣れたみたいだし、学校から駅までの道とか、自分の家の周辺などの道も覚えたらしい。

ただ転校初日から変わらず、二人で一緒に登下校はしているけれど。

何なら、僕はルカとお昼ご飯まで一緒に食べている仲。

今までは織原が一緒だったけれど、急に織原がせっかくだから二人でどうぞとか言って、一緒に食べなくなった。

何を考えているのかわからないが、織原なりに気を遣っているらしい。

まさか、本気で僕とルカが運命的な出会いをしたと思っているわけじゃないよな?

そんな中、お昼ご飯を食べたら社会科教材室に来いと深澤先生から呼び出された。

ルカは図書室で時間をつぶすという事だったので、お昼を食べ終えて、僕はすぐに深澤先生の元へと向かった。