チョコレートは苦手だとハッキリと言えるけれど、じゃあ好きなお菓子は何? と聞かれてもピンとこない。
昼休みに女子がお菓子を持ち寄って、お弁当の後に楽しんでいるのを見た事はあるけれど、男子はやらないし、スナック菓子も僕は食べない方だし。
「うん、わかった。ありがと」
ニコニコと満足そうにうなずきながらルカが言うから、僕は首を傾げた。
お礼を言われるような答えは出していない。
それでも、ルカが満足できたのなら別にいいんだけど。
「悠真、聞いたぞ。白石さんと一緒に登校してきたって?」
登校した後、ルカは職員室に用があるからと昇降口で別れた。
教室でカバンの中から必要な物を取り出していると、朝練を終えた織原が来て、そう言われた。
誰かが目撃して、わざわざ織原に報告したのか。
残念だけど、やましい事は何もない。
「家が近いから、成り行きで」
「何その、成り行きって。何だよもうー。俺が昨日、転校生が来るって話をしても全然、興味持ってくれなかったのに、ちゃっかり転校生と仲良くなっちゃってんじゃん」
「だから、成り行きで」
昼休みに女子がお菓子を持ち寄って、お弁当の後に楽しんでいるのを見た事はあるけれど、男子はやらないし、スナック菓子も僕は食べない方だし。
「うん、わかった。ありがと」
ニコニコと満足そうにうなずきながらルカが言うから、僕は首を傾げた。
お礼を言われるような答えは出していない。
それでも、ルカが満足できたのなら別にいいんだけど。
「悠真、聞いたぞ。白石さんと一緒に登校してきたって?」
登校した後、ルカは職員室に用があるからと昇降口で別れた。
教室でカバンの中から必要な物を取り出していると、朝練を終えた織原が来て、そう言われた。
誰かが目撃して、わざわざ織原に報告したのか。
残念だけど、やましい事は何もない。
「家が近いから、成り行きで」
「何その、成り行きって。何だよもうー。俺が昨日、転校生が来るって話をしても全然、興味持ってくれなかったのに、ちゃっかり転校生と仲良くなっちゃってんじゃん」
「だから、成り行きで」