「出ねぇ。っつ!実家かけるか?
こりゃ、時間たつほど泥沼案件
間違いなしだよな、、よし。」
なんどコールしても電話にでない
妻の番号を、諦めて
僕は舌打ちしながら
『妻実家』と登録する番号を
コールし直す。
「どうか、義母さまだけ居てます
ように、、。あ、アマネです。
あー、シモセキさん?ちょっ、
あ、待って!会長には言わない
で!って、、あ、やっぱり?」
妻の実家=会長宅なわけで、
電話をすれば、
お手伝いのシモセキさんが
電話口に出るのを見越して、
妻が居るか、だけを、
内緒で確認したいと思ったが、
「んな、簡単なわけないか。」
しっかり、
会長に繋がれてしまった。
『アマネーーー!!お前ってヤツは!恩を仇で返すとは!カレンが
部屋から出てこんだろが!!』
あー、リアルに唾かかりそう。
思わず耳から電話を
離す僕。
『今すぐ土下座しにこい!!
入り婿のお前が、カレンに捨てられたら、どーなるか!クビだ!
クビーーー!、おい!待て!!
カツコ、この馬鹿にまだ説教中だ、!返せ!カツコーー。』
電話側の耳を指で栓しながら
飄々と聞いてると、
案の定電話口の会長から、
義理母の会長夫人さまが
入れ替わり出る。
『アマネさん?貴方も、上手く
して貰わないと。火遊びも、
ほどほどにね。カレンは、今
貴方には会いたくないみたい。
少し、頭を冷やしてから、
こっちにいらっしゃいな。ね』
相変わらず会長と違って
冷静な言葉を投げ掛ける
クールビューティーな義母に、
「すいません、義母さん。その
通りにさせて貰います。会え
そうになったら連絡ください。
カレンさんを迎えに行きます」
僕は愁傷な声色で謝っておく。
これで無事に
出ていった妻の居場所が
解って、
直ぐに実家へ
顔を出すことも免れた。
「さっきから、カレンさんに
電話をしてるんですが、
出てもらえなくて、謝りも
出来てないんです。カレンさん
に、メッセージだけは、
入れてるんですが。
義母さん 宜しくお願いします」
僕は、右手に携帯、
左手に固定電話の両刀で
目下、義母と妻に対処中だ。
て、
ガチで妻に
既読スルーされてるがな!
『わかったわ。私からも、カレン
には言っておくわ。切るわよ』
ブッチリ
義母に容赦なく電話を切られて、
僕は左手の電話を置く。
右手の携帯には
『とにかく、話がしたい。』と
僕が
妻に書いた言葉に既読だけが
また
ついて、そのまま返事はない
か・ら・の、
これって長期戦宣告か?
なら受けて立とう。
僕はソファーに置いた
ビジネス鞄をもう一度引っ提げ
緩めたネクタイを
もう1度締め直し、
マンションから出て行く。
浮気をしておいて、
どの面下げてだろうが
まず
義理は立てた!
あとは、
「キヨヒコの奴呼び出そ!」
腹に何かいれる!!
同僚のキヨヒコを呼んで
久しぶりに居酒屋でメシだろ?
「お!やっぱ、まだ会社か?
なあ、メシしねぇ?あぁ?
よし、おごるって。
機嫌よさそう?んなわけねーよ
嫁が実家かえって、可哀想な
男だぞ?な?焼き鳥な。おし、
じゃ、すぐそっち行くわ。」
焼き鳥~!
僕は
妻に離婚届を置き手紙され、
実家に
帰られた挙げ句、
謝罪も既読スルーにも
関わらず、
どこか呑気で、、、
結婚してから
足を運んでいない
居酒屋に行ける事にテンションが
上がっていた。
だって、
仕方ないだろ?
お嬢様な妻が雇ってるであろう
ハウスメイドが作る
メニューには『焼き鳥』という
庶民のお供は皆無
だからさ。
♪~
僕は鼻歌まじりに通りに出ると、
片手を上げて
夜に流れる
タクシーを呼んだ。
こりゃ、時間たつほど泥沼案件
間違いなしだよな、、よし。」
なんどコールしても電話にでない
妻の番号を、諦めて
僕は舌打ちしながら
『妻実家』と登録する番号を
コールし直す。
「どうか、義母さまだけ居てます
ように、、。あ、アマネです。
あー、シモセキさん?ちょっ、
あ、待って!会長には言わない
で!って、、あ、やっぱり?」
妻の実家=会長宅なわけで、
電話をすれば、
お手伝いのシモセキさんが
電話口に出るのを見越して、
妻が居るか、だけを、
内緒で確認したいと思ったが、
「んな、簡単なわけないか。」
しっかり、
会長に繋がれてしまった。
『アマネーーー!!お前ってヤツは!恩を仇で返すとは!カレンが
部屋から出てこんだろが!!』
あー、リアルに唾かかりそう。
思わず耳から電話を
離す僕。
『今すぐ土下座しにこい!!
入り婿のお前が、カレンに捨てられたら、どーなるか!クビだ!
クビーーー!、おい!待て!!
カツコ、この馬鹿にまだ説教中だ、!返せ!カツコーー。』
電話側の耳を指で栓しながら
飄々と聞いてると、
案の定電話口の会長から、
義理母の会長夫人さまが
入れ替わり出る。
『アマネさん?貴方も、上手く
して貰わないと。火遊びも、
ほどほどにね。カレンは、今
貴方には会いたくないみたい。
少し、頭を冷やしてから、
こっちにいらっしゃいな。ね』
相変わらず会長と違って
冷静な言葉を投げ掛ける
クールビューティーな義母に、
「すいません、義母さん。その
通りにさせて貰います。会え
そうになったら連絡ください。
カレンさんを迎えに行きます」
僕は愁傷な声色で謝っておく。
これで無事に
出ていった妻の居場所が
解って、
直ぐに実家へ
顔を出すことも免れた。
「さっきから、カレンさんに
電話をしてるんですが、
出てもらえなくて、謝りも
出来てないんです。カレンさん
に、メッセージだけは、
入れてるんですが。
義母さん 宜しくお願いします」
僕は、右手に携帯、
左手に固定電話の両刀で
目下、義母と妻に対処中だ。
て、
ガチで妻に
既読スルーされてるがな!
『わかったわ。私からも、カレン
には言っておくわ。切るわよ』
ブッチリ
義母に容赦なく電話を切られて、
僕は左手の電話を置く。
右手の携帯には
『とにかく、話がしたい。』と
僕が
妻に書いた言葉に既読だけが
また
ついて、そのまま返事はない
か・ら・の、
これって長期戦宣告か?
なら受けて立とう。
僕はソファーに置いた
ビジネス鞄をもう一度引っ提げ
緩めたネクタイを
もう1度締め直し、
マンションから出て行く。
浮気をしておいて、
どの面下げてだろうが
まず
義理は立てた!
あとは、
「キヨヒコの奴呼び出そ!」
腹に何かいれる!!
同僚のキヨヒコを呼んで
久しぶりに居酒屋でメシだろ?
「お!やっぱ、まだ会社か?
なあ、メシしねぇ?あぁ?
よし、おごるって。
機嫌よさそう?んなわけねーよ
嫁が実家かえって、可哀想な
男だぞ?な?焼き鳥な。おし、
じゃ、すぐそっち行くわ。」
焼き鳥~!
僕は
妻に離婚届を置き手紙され、
実家に
帰られた挙げ句、
謝罪も既読スルーにも
関わらず、
どこか呑気で、、、
結婚してから
足を運んでいない
居酒屋に行ける事にテンションが
上がっていた。
だって、
仕方ないだろ?
お嬢様な妻が雇ってるであろう
ハウスメイドが作る
メニューには『焼き鳥』という
庶民のお供は皆無
だからさ。
♪~
僕は鼻歌まじりに通りに出ると、
片手を上げて
夜に流れる
タクシーを呼んだ。