桜撫子で御座います。最後迄読んで下さり、有難う御座いました。
本作の執筆を終えて、私も自信を持てました。
作中に出てきた楽曲はどれもこれも初めて聴いたって方が
大半ではないでしょうか。無理からぬ事です。
仮に知っていたとしても、原語で聴くとニュアンスや雰囲気が
異なる気がするでしょうね、人によっては。
知っている=歌える とは限らない問題、本当によく有ります。
私にとってもこれは他人事ではありません。

良い機会なので私の考えを話します。私は、漫画/小説がアニメ化された時
原作者が主題歌を作詞するのって素晴らしい事だと考えます。
何故なら、作品についてよく知る人がやる方が、作品の世界観に
相応しいものが出来るからです。何一つ知らない作詞者がやった場合
原作者の思いと乖離した、チグハグな物が出来るかもしれません。
これを言うと、そんなの聞いた事ないって反応が来るでしょう。
しかし、前例なら有ります。黒澤明監督然り、CLAMP先生然り
やなせたかし先生然り、武内直子先生然り。
剰え、たてかべ和也さんに至っては、原作者でないにも拘らず
御自身の担当のキャラソン“おれはジャイアンさまだ!”の作詞を司りました。
私はこれらの事実を知って、自分の作品に責任を持ち、愛情を注ぐとは
こう云う事だと考えました。


今更ですが、裏事情を1つ話します。本作のメインヒロイン
稲葉杏果の祖父母ですが、当初の予定では、血の繋がらないと云う
設定にする予定でした。何故なら、其の方が面白いと考えたからです。
只、これを捩じ込むと話がややこしく+重苦しくなる気がしました。加えて
“ほっこり/じんわり”とズレると考えました。なので結局没にしました。

尚、此処で予告します。Pixiv BOOTHでは、本編と番外編では到底
書けなかった事を扱った内容を販売致します。
鋭い読者の方なら何の事か分かったのではないでしょうか。

何れまた別の作品でお会いしましょう。

追伸
本作の内容は100%フィクションです。
実在の人物/出来事とは一切無関係です。