おい、そこはドヤるとこじゃねぇ。
しかし、口には出さない。
面倒なことになるのは目に見えている。

「なぁー勇大」
「ん?」
「最近入ってきた女の子、超可愛くね?」

めっちゃニヤニヤしてるし。

「俺、結婚してんだけど」
ジト目でみてみるが、

「奥さんに飽きるとかないのー ?」
って、またニヤニヤしてる…キモイな

「嫁さん以外に興味はねえ。」
「そんなカタイこと言うなよ〜」
「とにかくっ!俺は興味ねぇからな」
「けーち」

不貞腐れた翔平は時間だーと自分の席にもどった。

仕事を始める。
今日は、病院へ送るための薬を仕分け。
これが、結構大変。

「うぁー。疲れたー。」
「おつかれーい」

と同時に頭に重みが来る。
翔平が飲み物を買ってくれたのだ。

「お、サンキュー」
「んあぁ」

変な返事。

仕分けが意外とすんなり終わり、午後は楽だった。

だから、今日は定時で帰れる!

はずだったのだが。

「お願いしますっ!ぜーんぜん終わらなくって、困ってるんですぅ。勇大さんはぁ、優しいからぁ、ねっ!」